目に見えない理想に向かって 2
「死人列伝」として、自死の人も含め亡くなった人ばかりが書かれているわけですけど・・・
死なないで生き抜いて書いている小嵐さんも、負い目というよりは「天の采配」とか「運」とかどうにもならないものがあったんじゃないかっていう立場を取って、この形でしか書けなかったことをあとがきで読者に謝っているのですね。
・・・もし本の業界に入らなかったら、自分の個人的な歴史を大きな外の歴史とリンクするような形で考え続けるってことはなかったかもしれない・・・。
負けた側の歴史、ダメなものとして世の中では切り捨てられてきたものが、まだ生き続けている世界でしょ、本の世界は。
そういう本は決してベストセラーにはならないけれど、でも、たまたま書店に勤めていたからこういう本に出会えたような気がします。
人文書の中ではいちばんメインの平台、人文の中でのジャンルを問わず「これは売りたい」っていう場所に置いています。
・・・でも若い人は買わないんだなあ。