人間と生態系 3
ダム建設によって人類の福祉を増進するための努力の大半に対しては、社会の需要を満たすほかの方法が通常は存在するものです。
貯水池を建設することは、必ずしももっとも望ましい案ではありません。
電力は化石燃料からもおこせるでしょう。
たとえば放水路や土地利用の変更などがあります。
水は必要量を貯水するよりも、むしろ必要な場所へ水源から導水管により直接輸送してもよい、などの代替案があります。
貯水は、ある目的に到達するための、物理的に可能でかつ経済的に可能な唯一の手段だと思われるので、しばしば採用されています。
一般に人造湖は代替案よりも経済的に好ましいと判定されています。
人造湖はコストが安いわりにはうまい方法で、いろいろな利益をあげているように思われています。
しかしながら多くのダムは、他の代替案の可能性を真剣に考慮することなしに建設されています。
ダムというものは、大きかろうと小さかろうと、どうしても必要なものと考えるべきではありません。
しかし、代替案の評価が容易な仕事だと考えるのも、同じように間違いなのです。
このような努力はすべて、論理的にはあらかじめ設定された社会的目的に左右されます。
代替案を検討したり、影響を見出したり、その対策を立てたりすることは、社会的目的の枠の中に組み込まれます。