人間と生態系
人間がその一員である多くの生態系のなかで・・・
人造湖は、社会目標達成と環境改変をうまく取り扱うために、両者の基本的な関係を明らかにしたり、公共政策を策定したりするうえで、いろいろの難しさや公機械があることを鋭く浮き彫りにしてくれます。
人間が流れをせき止めてダムを造る場合には、いろいろな影響の複雑な網の目が生じます。
この網の目は環境構成要素である人間社会、生物、水文、大気、地殻などに及んでいます。
ダムの最初の作用はふつう突然に生じます。
陸域と河川から水域と湖沼への条件の変化は急激で非常にはっきりとしています。
この変化の全系列を解明していくと、空間的にも時系列的にもはるかに拡大していきます。
人造湖の占める面積は、現在では大陸の陸地面積の1%にもはるかに及びませんが、人造湖は国家的レベルでも、国際的レベルでも、政策立案者の注意を呼び起こしています。
また、環境と社会をかぎれもなく破壊する力を持っているからです。
人造湖は経済発展の象徴であると同時に、挫折の象徴でもあるのです。
ある生態系にはげしい変化が生じるところでは、どこででもみられるように、人造湖は公式の判定をめぐる論争を引き起こしています。