水をきれいにする人 3
もし1年たって町がその装置を購入したいということになれば、クロフタは35万ドルを10年払いで請求することになります。
・・・ただし州の環境品質工事局(DEQE)の承認が条件となりました。
環境品質工事局は通常、現行の環境保護庁仕様に合致しない設備は認めないため、この承認をとることがクロフタにとっての問題でした。
ここでいささか奇妙に思われるのは、一度何かの承認を受けたものなら、何であれ州はそれを承認するということです。
しかしクロフタの企業家としての才能はこのような承認のパラドックスを乗越え、州はレノックスの町にクロフタの装置の使用を許可しました。
彼のサンドフロートは合法的にレノックスの水を浄化しており、彼は71歳でさらに規模の大きいピッツフィールド市の浄水に挑戦することになりました。
ピッツフィールドは人口5万という、レノックスの10倍以上の都市ですが、そこでは環境保護庁の指示によって、濁った上水の浄化を行おうとしていました。
すでにこの分野の専門家たちは環境保護庁が〈利用しうる最高の技術〉と折紙をつけたシステムを提案していました。
しかしクロフタはピッツフィールドの市長および市議会に対して、サンドフロート・システムを採用すればそのわずか5分の1の費用で市の抱える問題の解決が可能だと、信じられないような主張をしたのです。
隣の町レノックスでの成功がなかったら、それより大きなこの都市への彼の提案は一顧も与えられなかったはずです。