水をきれいにする人 2
資本主義は、旧石器時代の商人が複雑な需要や面倒な物々交換の交渉がいやになって、突然一か八かの賭を試みた時に始まったといわれます。
・・・つまり獣皮をただで提供し、それによって得られる最高のものを手に入れようとしました。
受け手は贈られた物以上の値打ちのあるお返しをします。
それが物々交換経済の原始社会では当然とされる際限のない贈り物の循環、贈呈、儀礼の始まるもととなったのでしょう。
クロード・レヴィ・ストロースは書いています。
「互恵主義は社会生活の基本的な法則である」。
・・・この基本的法則を否定し、贈収賄の禁止、利他的サービスの理念、利害関係を超えた公衆の利益という考えの上に立つ官僚政治は、貨幣のない部族組織と同様の迷宮のような混乱を再現しています。
しかし、行き詰りは時に贈り物によって打開されることがあります。
贈り物は契約とはまったく異質で、慣例や期待に頼るものです。
クロフタの場合、彼は自社の〈サンドフロート〉浄水処理装置をその保全と作業員の研修込みで町当局に提供したのです。
1年間の無料実物宣伝という名目でした。