開発への課題 5
公的債務残高は、政府の新規借入控えや期限前弁済の積極的な実施により減少しています。
一方、民間企業による外国からの借入の増加及び公社による借入増のために1996年の対外債務残高は全体で284億ドルに拡大しています。
総じて好調なマレーシア経済ではあります。
しかし、1997年半ばに生じたタイの通貨危機の影響は同国にも及んでいるんどえす。
通貨リンギットの対ドルレートは、97年7月の1ドル=2.5リンギットから98年1月には1ドル=4.7リンギットまで下落しています。
このため、民間企業を中心に対外債務負担が増加しており、96年に5.7%であった債務返済比率(DSR)は、97年には6.0%程度になるものと見込まれています。
更に、輸入価格の上昇、金融不安等による輸出産業の生産停滞から貿易収支・経常収支に悪化の懸念が生じています。
このため、マレーシア政府は輸入制限、緊縮財政等の対応策を講じています。
98年のマレーシア経済は減速を余儀なくされるものと見られていました。